Salty

Saltyの製品は現在の商業的な流行や、価値観、デザインとは一線を引き、時代の流れに捕われない普遍的なものを追い求めるプロダクト。

革本来の質感を感じられるイタリア産ヘビーオイルドレザーを使用。多量のオイルを含ませることで重量感のあるしっとりした仕上がりとなっており、フルベジタブルタンニン鞣しならではの日焼けや艶上がり等、日常の記憶とともに経年変化にともなうエイジングをお楽しみ頂けます。

構造、デザイン、縫製、1点1点ハンドメイドで作られている製品は 余分な装飾をとり、機能的で、シンプル。しかし、その背後に隠された機能やデザインの複雑さが二極性を与え、より魅力なプロダクトを構成してます。
日常生活から一歩Feeldに出た時、Saltyのアイテムは、優れた機能性から生まれる安心感と、愛着を与えてくれるアイテムです。

In pelle(皮革)


革タンナーConceria 800はイタリア トスカーナで1970年代後半、ベジタブルタンニン鞣しの高い伝統的手法を持つタンナーとして既にしられていた“Tre Chiodi”の技術を継承する形でその歴史を繋いできました。

Saltyブランドで使用する革は全てConceria 800の革を使用することにより製品への思いと価値を高めています。

その革は、タンニン、オイル、また有機素材から採れる油分で加工されます。たとえばミモザや栗、ケブラチョ(ウルシ科の芯材より抽出して得られるタンニン)漆、ミロバランスモモ、オークなどの樹木から抽出される成分を用いて最終的な色出しもしております。

アルプス地方で育ったステア牛の原皮を用い、マエストロ達による伝統的な手技法により培われた鞣しの技術は、唯一無二な表情を醸しだします。

Concia in Fossa(鞣し)


鞣し工程は、伝統的な職人が“Concia in Fossa”鞣しという昔ながらの技法で“Vacchetta”(バケッタレザー)を作り出します。現代においてもこの珍しい技法は時代をたどると古代にまで遡り、伝統を受け継ぐタンナーに脈々と受け継がれてきました。この技法はタンニンをゆっくりと原皮に染み込ませる為、水槽の中に30日間以上革を漬け込み、皮革に独特な表情を与え、さらに大気中の湿気と気温の変化により革に独特のツヤと風合いが生まれます。その鞣し技術により生まれた高品質なベジタブル鞣し革は、使うほどに艶が増し、美しく味わい深い表情へと変化していき、持つ人のそれぞれの環境やライフスタイルに応じてすばらしい経年変化を生みます。